インフラ協調技術の仕様抽出
目次
研究開発課題の概要
リ・デザインに資する車両、インフラ等の要件抽出
交通ルールは歩行者や車両等の多様な交通主体の全に安全性と快適性が提供されるように設計される必要があります。しかしながら、様々な交通主体が利用する道路交通空間では、ある交通主体にとっては利便性・安全性・円滑性の向上につながるルールの変更が、他の交通主体にとっては利便性・安全性の低下をもたらすことがあります。新たなモビリティの導入においても、導入による利便性の向上と地域交通の安全かつ快適で円滑な通行の両立が必須となっています。
本研究開発課題は、BRT車両や路面電車等の公共交通車両の安全と円滑走行を優先する交通ルールや空間配分、信号制御等を図りながら、同時にその他の周辺車両に対しても道路空間の共用を可能とするバランス良い道路交通空間の実現を目指します。そのために、特に路車間通信、車車間通信、センター車間通信等を利用する運転支援システムあるいは自動走行支援システムにおけるインフラ協調技術の要件抽出、検証、受容性調査を行い、自動走行のより容易な社会実装を可能とするリ・デザインと社会実装につなげます。
公共交通優先インフラ協調技術のモデル地域における実装、検証
公共交通優先を支援するインフラ協調技術の実装に向けたリ・デザインを検討します。そして、MODデジタルツインサンドボックスを用いて、サイバー空間とフィジカル空間での観測と検証を通して、法制度・運用ルールの改善を含むリ・デザインを進めます。
公共交通優先インフラ協調技術の受容性調査
多様なステークホルダーのそれぞれが受容可能なデザインを目指して、各関係者と意見交換を進めます。さらに、インフラ協調技術の実装と検証段階においても情報共有・連携を図りながら、リ・デザインに必要な法制度・運用ルールの変更等について円滑な調整に取り組みます。