交流の場が集積する新モビリティ指向型都市の開発
〜モビリティのリ・デザインによる15分都市の実現〜
事業概要
移動する人・モノ・サービスの視点から、地域に存在する伝統的な公共交通手段に加えて、自家用車、貨物車などの広範なモビリティ資源や新しいモビリティ手段を活用し、安全で環境にやさしく公平でシームレスな移動の実現を目指します。そのために、ハードとソフト双方のインフラとこれらを包み込むまち・地域をダイナミックに一体化するプラットフォームを構築し、モビリティ資源の再定義と社会実装の推進、インフラのリ・デザイン、スマートモビリティサービスの実験・実装・ビジネス化支援について取組みます。
本提案は、少子高齢、人口流出、労働者不足、不安定な移動需要など地方が抱える共通課題を突破するため、知能が集積する大学城下町「東広島市」をモデルに都市空間やモビリティサービスのあるべき姿を描きます。
藤原 章正 教授(IDEC /先進理工系科学研究科/SmaSo研究院)を研究開発統括責任者として、「交流の場が集積する新モビリティ指向型都市の開発」に向けて、(株)バイタルリード、呉工業高等専門学校、東京大学、パシフィックコンサルタント(株)と共同で研究開発に取り組みます。
コンソーシアム
研究体制
研究開発統括責任者
藤原 章正
広島大学大学院先進理工系科学研究科・教授
専門は交通計画、政策評価。アジア交通学会国際学術委員長他、世界交通学会、米国運輸研究員会、欧州交通学会、国際交通行動学会および多くの国内学会で要職を務め、現在は、土木学会副会長、アジア交通学会長、日本モビリティマネジメント会議理事、日本都市計画学会の理事、広島県都市計画審議会長ほかを務める。
研究開発責任者
須田 義大
東京大学生産技術研究所・教授
専門は制御動力学。自動車、鉄道などの交通システムに関する研究に幅広く従事。自動車研究所理事、鉄道総合技術研究所評議員、ITS Japan理事、軽自動車検査協会評議員、自動車安全運転センター評議員などのほか、政府の審議会等の委員を歴任。
力石 真
広島大学大学院先進理工系科学研究科・教授
専門は社会基盤計画、リスク評価、データ解析・調査論。生活・交通行動分析技術、災害時交通マネジメントなどを研究対象としている。2012年日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)、カーネギーメロン大学客員研究員を経て、2014年広島大学大学院国際協力研究科特任准教授、2023年より同大学先進理工系科学研究科教授。
森山 昌幸
株式会社バイタルリード・代表取締役
専門は交通計画、地域計画。地域公共交通の計画策定で多数の業務実績があり、交通安全支援スマホアプリ、公共交通利便性向上機器開発・製造・販売など、様々な事業に取り組んでいる。 2022年には「過疎地域における定額乗合タクシー」で第31回中国地域ニュービジネス大賞表彰制度で特別賞を受賞。
神田 佑亮
呉工業高等専門学校環境都市工学分野・教授
専門はモビリティ・マネジメント、交通リスク論。2001年にオリエンタルコンサルタンツ入社、2012年京都大学大学院工学研究科助教を経て、2017年より呉工業高等専門学校教授。国土交通省や多くの自治体で委員を務める。2022年には「地域モビリティの再構築」で第47回交通図書賞を授賞。
渡邉 健
パシフィックコンサルタンツ(株)社会イノベーション事業本部・交通政策部チーフコンサルタント
専門は次世代モビリティ導入計画、交通環境計画、物流交通、交通需要予測。2002年パシフィックコンサルタンツ株式会社に入社、ITS施策や物流交通計画、運輸部門の環境政策等の業務に従事。2012年トヨタ自動車(出向)で次世代モビリティの社会実装計画や実験・導入に携わる。2018年より社会イノベーション事業本部・交通政策部。